雑記蟹を見るたびに思い出す 人は年齢を重ねるほど、好きになる対象が人間から離れていく、というような話を聞いたことがある。なるほど確かにそうかもしれないな、と近頃よく思う。 * * * どういうことかと言うと。 「まず最初、若い時分において、彼ら彼女らが好きなものは人間である。青春期の特定個人への恋慕は言わずもがな、男女関係とは無関係なその他大勢においても、あの人は好きだの嫌いだ...2023.10.31雑記
雑記井の頭公園〜神田川で青い鳥の写真を撮る 久我山から神田川沿いを井の頭公園まで歩き、池を一周して帰ってくるのが、いつの頃からかお決まりのウォーキングコースとなっている。朝でも夜でも、気が向いたら歩いている。歩いていると、大体どこかで犬の散歩をしている人とすれ違う。自分は動物を飼っていないのでつい目がいってしまう。 まったく、いろいろな種類の犬を見るのは楽しい。およそペットとして飼われている犬種のほと...2023.02.13雑記
雑記うんこの大魔王 Around the world, around the worldAround the world, around the worldAround the world, around the worldAround the world, around the worldAround the world, around the worldAround the...2023.01.14雑記
雑記昭和歌謡小全集 父の運転する車は午後の国道9号線を黙々と走りつづけている。 後部席にいる僕と妹はすでに眠気に襲われていた。母は助手席にいて、さっきからぽつりぽつりと父に何かを話しかけている。親戚のなんとかさんとか職場のなんとかさんの話。父は運転に集中しているのか生返事で返す。この頃はまだ補聴器を使ってないので、母の声が聞こえてないということはなかったと思う。 山口にある父の...2022.11.30雑記
雑記秋は屍、冬は浴室 夏の終わりは木々が紅葉色になるまで続き、落葉を踏むころにはもう冬の気配がする。昔は一年を四等分していたんじゃよ、夏と冬の間に秋という季節があったんじゃ。老婆の話を不思議そうな顔で聞く子どもは西暦何年生まれだろう。 珍しくその日は完璧な秋の空気だった。陽射しに夏の余韻はなかったし、風に冬の気配はなかった。近所のスーパーまで醤油を買いに行く途中の道。 進行方向、...2020.12.06雑記